先日の、朝日新聞に連載中の漱石「門」に、明治時代にインキを使わないで印刷をするという技術についての話が出ていて、どうゆうものなのか、色々想像してみたが、もうひとつ合点がいかないままである。現在ではインキを使用しない印刷技術として、コピー機のようなものが存在するが、明治四十年代にどのような方法が考えられるのだろうか。実際にそのような印刷技術が存在したものかどうか、どなたか解説をしていただけると有難いと思うのだが、無理かな。
「本当のようでもあり、また嘘のようでもあり」
漱石はインキを印気と表記しているが、これはその当時の通常の書方なのか、漱石独自の表記なのか。

漱石「門」
佐伯の叔母も安之助もその後とんと宗助の宅へは見えなかった。宗助は固より麹町へ行く余暇を有たなかった。またそれだけの興味もなかった。親類とは云いながら、別々の日が二人の家を照らしていた。
ただ小六だけが時々話しに出かける様子であったが、これとても、そう繁々足を運ぶ訳でもないらしかった。それに彼は帰って来て、叔母の家の消息をほとんど御米に語らないのを常としておった。御米はこれを故意から出る小六の仕打かとも疑った。しかし自分が佐伯に対して特別の利害を感じない以上、御米は叔母の動静を耳にしない方を、かえって喜こんだ。
それでも時々は、先方(さき)の様子を、小六と兄の対話から聞き込む事もあった。一週間ほど前に、小六は兄に、安之助がまた新発明の応用に苦心している話をした。それは印気(インキ)の助けを借らないで、鮮明な印刷物を拵らえるとか云う、ちょっと聞くとすこぶる重宝な器械についてであった。話題の性質から云っても、自分とは全く利害の交渉のないむずかしい事なので、御米は例の通り黙って口を出さずにいたが、宗助は男だけに幾分か好奇心が動いたと見えて、どうして印気を使わずに印刷ができるかなどと問い糺していた。
専門上の知識のない小六が、精密な返答をし得るはずは無論なかった。彼はただ安之助から聞いたままを、覚えている限り念を入れて説明した。この印刷術は近来英国で発明になったもので、根本的にいうとやはり電気の利用に過ぎなかった。電気の一極を活字と結びつけておいて、他の一極を紙に通じて、その紙を活字の上へ圧しつけさえすれば、すぐできるのだと小六が云った。色は普通黒であるが、手加減しだいで赤にも青にもなるから色刷などの場合には、絵の具を乾かす時間が省けるだけでも大変重宝で、これを新聞に応用すれば、印気(インキ)や印気ロールの費を節約する上に、全体から云って、少くとも従来の四分の一の手数がなくなる点から見ても、前途は非常に有望な事業であると、小六はまた安之助の話した通りを繰り返した。そうしてその有望な前途を、安之助がすでに手の中に握ったかのごとき口気であった。かつその多望な安之助の未来のなかには、同じく多望な自分の影が、含まれているように、眼を輝やかした。その時宗助はいつもの調子で、むしろ穏やかに、弟の云う事を聞いていたが、聞いてしまった後でも、別にこれという眼立った批評は加えなかった。実際こんな発明は、宗助から見ると、本当のようでもあり、また嘘のようでもあり、いよいよそれが世間に行われるまでは、賛成も反対もできかねたのである。
以下は、参考になるかとも思ったが、漱石の不思議な印刷術を想像できる話はない。
大阪の明治・大正・昭和初期のカラー印刷
河野通
(元凸版印刷株式会社専務取締役)http://sml.co.jp/documents/toppan-ichida.html
- 印刷
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エンビのざらついたテクスチャーのあるバインダーに、UVインクジェットでプリント。
白のベタのところが、どう見ても、ねずみ色に見える。
白の隠蔽力が弱いので、下地の色が邪魔をするようだ。
白は、2回プリントすると、しっかりした白に見える。
無論時間は2倍掛る。
白のプリントを厚く吹付けることは、技術的には出来るらしいが、
その場合UVの照射が表面部分だけで、内側に硬化が進まないことで、
インキが固定出来なくなってしまう。
では、UVの照射を強めればいいのかといえば、
それはそれで、UVの照射で、インキのヘッド穴を詰らせるリスクが出てくる。

黒板に、短冊形の白を吹いたところ。
重なっているところははっきりとした白に見える。
- UVプリント
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シルクの布に、CAVメイバン白で印刷。A2サイズ。40枚。
以前印刷のものよりサイズが大きくなり、板治具は別の大きなものを用意する。

- シルクスクリーン
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